| 撮影がどうしても必要というあなたに、この一冊!
仕事で写真撮影が必要という機会は不意に訪れます。
最近ではデジタルカメラは安価になり、機器精度も高くなったので、
オートモードのままでもそれなりの写真は撮れますが、
本当にそれで満足できますか?
 
本書は、撮影の基本を「構図」、「光」、「ピントと表現」と大きく3つに章立てし、
包括的な撮影テクニックとしてではなく、カメラを前にした際の
考え方をひとつずつ学べるように構成しています。
 
また、PHOTOSHOP ELEMENTS 8による画像補正と加工の基本も押さえ、
単に「見せる写真」を撮る方法ではなく、「伝える写真」の撮影方法を指南します。
少しの意識と知識で変わる写真の仕上がりを実感してみてください。
 CHAPTER.2 構図を学ぶ
 写真の仕上がりを決める重要な要素のひとつである「構図」。例えば被写体
が人物では、正面から撮影したときと比べ、少し斜めから撮影しただけで、その印象はガラリと変わります。ゆがみの防ぎ方といった基本から、広角レンズを
使った遠近感の演出方法といった応用テクニックまで、構図にまつわるノウハウを伝授します。 CHAPTER.3 光を学ぶ
 写真の明るさやコントラスト、色味によっても写真の仕上がりは変わってき
ます。これらは「光」について学ぶことでコントロールできます。例えば、写真の色をコントロールするには、ホワイトバランスの調整が欠かせません。イメー
ジ通りの色を実現するための光源とホワイトバランスの調整や、明るさを決めるシャッター速度と絞りとの関係など、写真の仕上がりに影響する「光」のコント
ロールテクニックを紹介します。
 CHAPTER.4 ピントと表現を学ぶ
 写真を演出する効果としては奥深い被写界深度(ピントの合う範囲)。ピン
トを上手く活かすことで、写真の印象を大きく変えられます。被写界深度の基本から、被写界深度を浅くして奥行きを出す方法、静止しているものを動かすレ
タッチ方法などを伝授、ピントひとつであなたの写真の仕上がりは大きく変わります。 CHAPTER.5 モチーフごとの撮影技法ここまでのCHAPTERで学んだ理論や考え方を実際どのように活かし、実践すればよいのか? CHAPTER.5 では風景、人物、建築、小物、料理など、身近なモチーフを例に取り上げ、効果的に伝わる写真を撮るためのテクニックを紹介します。
      
 目次CHAPTER.1カメラを知る	
		まずはカメラ選びから始めようコンパクトカメラと一眼レフカメラの違い/コンパクトカメラの特長/一眼レフカメラの特長/一眼レフにはモデルランクがある/「画素数」って何だろう?/画像を保存するメモリカード
カメラの操作を覚えようまずは何より撮影モード!/P:プログラムモード/Av ( 
またはA):絞り優先モード/Tv(またはS):シャッター優先モード/M:マニュアル露出モード/露出補正とは?/平均的な明るさ=「適性露出」/露出
補正は状況を見て行う/遠くを撮ると画角が狭まる/レンズの焦点距離と実際の写り方/レンズの取り扱い/撮影時の手ブレの対処法/三脚はどんなときに利用
するのか/その他の機材について
 CHAPTER.2構図を学ぶ	
		正々堂々真ん中で勝負する構図構図の安定と美しさを感覚で伝える縦の構図は主観、横の構図は客観被写体にまっすぐ向かいゆがみを防ぐ広角レンズで角度を変えると遠近感が生まれる建築やインテリアは垂直線の維持が基本カメラも動いて構図のアイデアを生む人物は少し斜めから撮ると印象が変わる PHOTOSHOP ELEMENTS 8で学ぶ簡単補正&レタッチ	
		ADOBE PHOTOSHOP ELEMENTS 8の紹介垂直水平の被写体のゆがみを修正する2枚の画像を横にパノラマ合成するトリミングによって写真に物語を生む金網と建物に絡んだ電線をきれいに消す CHAPTER.3光を学ぶ	
		光の量=露出によって写真表現は変わる光から硬さをなくし自然さを表現明るさを決めるシャッター速度と絞りとの関係ホワイトバランスを保ちイメージどおりの色にストロボは使い方しだいで表現が広がるライティングの原則を知り被写体を自然に見せる PHOTOSHOP ELEMENTS 8で学ぶ簡単補正&レタッチ	
		明暗のバランスを考えて画像のトーンを整えるRGB3色の関係を知ってカブった色みを調整するモノクロ写真は階調の深さが表現になる色温度を利用して時間や季節感を演出するトイカメラのフィルム写真風に演出する CHAPTER.4ピントと表現を学ぶ	
		オートフォーカスは半押しでのピント合わせが基本ピントの合う範囲=被写界深度で変わる表現近景、遠景によって被写体に存在感が生まれる PHOTOSHOP ELEMENTS 8で学ぶ簡単補正&レタッチ	
		ピントが甘いと感じたときの対処方法被写界深度を浅くして奥行きを出す別の画像を合成して近景を作り出す静止しているものを動かすレタッチ CHAPTER.5モチーフごとの撮影技法風景	
		シャッタースピードで写真だけの夜景世界を描く速度のある電車を静止しているように撮影する 人物	
		日中シンクロで非現実な世界を表現する周辺の雰囲気まで写すことで人物像を引き出す日中の強い陽射しをあえて利用したハイキーな表現暗い舞台上でスポットライトの当たった人物を撮影する事前準備をしっかり行い集中して挑むブライダル撮影意識的にブラすことで人物の匿名性を写真演出に生かす 建築	
		昼と夜の建築物の表情を同アングルから撮影する伝える内容をよって大胆にアングルを変える引きの構図が確保できない密集地で住宅を正面から捉える旅先で出くわした歴史的建造物の撮影をひと工夫する 小物	
		ストロボを利用した商品撮影で作品精度を高める写り込みを意識してメタリックなスプーンを撮影するマクロレンズを使いアクセサリーの美しさを引き出す 料理	
		新鮮野菜の素材感がおいしさとして伝わるよう演出する自然光で料理のおいしさを伝える基本的な撮影方法料理のフォルムを崩さずにライティングも整え撮影する広い構図を意識してその場の雰囲気も写し込む CHAPTER.6撮影後の写真とのつきあい方	
		覚えておきたいデジタルデータの基礎知識無料で使えるオンライン補正ツール撮った写真をどうする? 管理&出力サービスフォトブックで人に贈る、整理するカメラ関連用語 |