時代を超えて称賛され続けるデザインたち。
それらが生まれた物語から未来を探る。
本書は月刊DTPWORLDの人気連載「Design=Social」を再編集したアーカイブ書籍です。
著者は、エアラインや北欧ブームの仕掛け人でもあり、
現在はKDDIなどのデザインアドバイザーも務める柳本浩市氏。
彼がコレクトしてきた多くのデザイン品をテーマで切り分け、記事は展開します。
歴史に名を残したデザイナー、メーカー、ブランド、デザイン形態……。
そこから引き出された物語のなかに、時代を超えて称賛されるデザインの姿があり、
成功の背景にある理由が見え、さらに未来のデザインのあり方が見えてきます。
ビジュアルブックとしての価値も高いため、まずは視覚的な刺激を受け、
それから意味を知ることで、自身が制作するデザインに振り返ることもできます。
また、過去に成功した企業におけるデザインの役割も明確に見えるため、
デザインによる企業の仕掛け方も学べます。
Chapter 1 企業とデザイン
時代とともに変化してきた企業とデザインのつき合い方
● ウルムとブラウンデザイン
● スウェディッシュ・モダンデザインのルーツ
● クリエイティブなシトロエン社のカタログ
● IBMのデザイン戦略
● コカ・コーラと20世紀産業の展望
Column 1 海外航空会社のカラーリング
Chapter 2 アイソタイプとピクトグラム
モダンとポストモダンの狭間でハイブリッドに向かうデザイン
● オットー・ノイラートとアイソタイプ
● インターナショナル・コミュニケーションの完成
● メキシコとピクトグラム
Column 2 世界で用いる「赤」の理由
Chapter 3 文字・写真・印刷
メディアの発展で変革してきたデザインスタイルと文化
● スイスとグリッドデザイン
● タイポグラフィと社会のつながり
● ハーブ・ルバーリンの書体革命
● 写真集とデザイナーの関係
● 写真切り抜きと表現
● オランダのリトルプレス
● ピーター・ブラッティンガとデ・ヨングの『 クワドラブラッド 』
● オランダ印刷協会とクリエイターの関係
● ワンコンセプトブックと視点の多角性
Column 3 米国の製紙会社が展開してきたグラフィカルな紙見本帳とは?
[ スペシャル対談 ]
企業とデザインの距離感とは ―スマイルズ 遠山正道氏を訪ねて―
[ DESIGN=SOCIAL 特別編 ]
僕のデザインへのかかわり方、そこから社会につながった理由
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